【加賀】那谷寺

加賀の観光スポットに那谷寺というものがあります。まずは那谷寺(なたでら)のHPにある歴史の部分を一部ご紹介。

平安時代中期の寛和2年(986年)花山法皇が行幸された折、岩窟内で光り輝く観音三十三身の姿を感じられました。法皇は「私が求めている観音霊場三十三カ所はすべてこの山にある」と言われ、西国三十三カ所の第1番・那智山の「那」と、第33番・谷汲山の「谷」をとって「那谷寺」と改め、自ら中興の祖となられました。

那谷寺という名前の由来を読むと、いかにこの寺が格式高いものであるかというのが分かるかと思います。


元々、今とは比較にならないほどの大きな敷地を誇っており、「自然を信仰する」というHPの説明にある通り、敷地内の木々といい苔といい、光の加減や池など、全てが調和しているように思える本当に素晴らしい場所でした。

お寺に入ってすぐ左に存在するのが「金堂華王殿」です。キレイな真っ赤な建物の中には千手観音像があり、これまた美しい姿を拝むことができます。
現在この「金堂華王殿」の左側に存在している書院などの建物は修復工事中で見ることは叶いませんでした。


参道へ戻り、本殿を目指す道は木々が生い茂り、とても静かでずっと佇んでいたくなるほどキレイなものでした。
写真よりも実際に見に行くと少し薄暗く、苔の色が鮮やかに見えます。


木々の間から光がさす。その暗い部分とのコントラストに感動しながら先へ進むと見えてくるのが「奇岩遊仙境」です。


「奇岩遊仙境」という岩山と洞窟、その中に仏像が収められている場所の目の前は池になっています。

この岩山に刻み込まれた穴は人工的に掘られたものではなく、自然に出来たものだということです。その美しさを見ると昔の人が自然というものを信仰の対象とする気も何となく理解できてきます。


この岩山は実際に登ることも出来ます。手すり等はないので、滑らない運動靴で登る事を推奨しますが、一応掘られている階段はしっかりしているので、落ちる心配はそれほど感じません。
ただ、下りは若干怖さがありました。


岩山にはこのような仏が置いてあります。
また、もう一つ那谷寺といえば、「胎内くぐり」があります。写真には収めていないのですが、岩屋の胎内をくぐって、人の罪を清めるというものです。


那谷寺でもう一つ有名なのが、この赤いふうげつ橋です。
ふうげつ橋を抜けると鎮守堂があります。そこから先ほどの岩山を望む事ができますが、この景色がまた格別。


岩山を登っている人の姿や鳥居、自然に出来たという岩の形をじっくりと見ることが出来るようになっています。

那谷寺は現在でも敷地が本当に広く、全てを回るのであれば恐らく2時間くらいかかるのではないかと思いますが、敷地を回っている途中の三重塔付近の看板で、グルっと山道の方まで歩くとそれだけで1時間かかるという内容が書かれていたので、自分はそっちには行きませんでした。

それでも軽く1時間かかっていたので、本当に見る場所、景色が多く素晴らしい場所です。
拝観料がかかりますが、来てよかったと思える場所でした。

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